富田晋伍さんも参戦!みんな大興奮&大盛り上がりの「第6回七ヶ宿雪かき選手権」に密着!

2023年2月5日(日)、七ヶ宿町にて第6回七ヶ宿雪かき選手権が開催され、ベガルタ仙台のクラブコミュニケーターの富田さん率いるベガルタ仙台スタッフも参戦しました。

会場は、県内有数の豪雪地帯ともいわれる七ヶ宿町のベガルタハウスから車で3分ほど走ったところにある七ヶ宿くらし研究所。今年の七ヶ宿町は、例年と比較して雪が少なく開催があやぶまれていましたが、1月下旬の寒波での降雪により、競技会場はこの日にあわせたかのように腰の高さほどまでたっぷりもっさりとした積雪に!外気温0度を指す寒さも、青空にめぐまれ、絶好の雪かき日和となりました!

今年で6回目となるこの大会は、幅7m×奥行き70cmの競技区画を3名1チームで掘り進めていくタイムアタック。女性が含まれる場合は雪かきする区画がマイナス10cmとなるハンディキャップが設けられています。優勝の金賞チームには七ヶ宿の名水で育まれたブランド米「七ヶ宿源流米」30kg、銀賞には10kg、銅賞には5kgをプレゼント!主催の七ヶ宿まちづくり株式会社の渡部さんによると、今年は雪が積もっては溶け、積もっては溶け、という降雪が続いたため、雪が重くなっているとのこと。また、昼前後の開催のため、雪が溶けはじめる時間帯のチームほど重みが増し、チームごとの作戦の練り方が重要かも、とのお話でした。

参加チームは大学生チーム、職場の同期チーム、前年覇者の地元消防団チームにベガルタ仙台サポーターチームなど県内各地から集合した10チーム。ベガルタ仙台からは、先日に地域連携課クラブコミュニケーターに就任した富田晋伍さんをはじめ、スタッフによる2チームが参戦しました。雪かき経験はあるという富田さんは「勝ちますよー」と余裕の表情。他のチームも「来たからには優勝しかないです」と意気揚々です。競技区画のすぐ隣に、自然にできた巨大すべり台があるのですが、他の参加者は本番への体力温存を図るため、あまり動かずに遊びたい衝動をおさえているなか、富田さん率いるベガルタ仙台2チームは肥料袋で作られたソリをつかって、キャッキャ、キャッキャとはしゃいでいます。これは果たして競技に影響しないのか、それとも余裕をみせる作戦か!?

主催者のチームまちづくりによるデモンストレーションから、さっそく競技開始!

さっそく、主催者である七ヶ宿まちづくり株式会社の「チームまちづくり」によるデモンストレーションからスタート。日ごろから七ヶ宿町の雪かきには慣れているとあって順調に区画を掘り進め、タイムは3分8秒259。この記録を参考に他の参加者がチーム内の位置決めをするなどの作戦を立てつつ、いよいよ競技開始です。

「来たからには優勝!」という言葉通り、参加者は真剣そのもの。昨年も参加したチームはもちろん、今年初参加というチームでも普段から雪かきの経験があるからか、腰の重心を落として体全体を上手に使い、雪をかいていきます。とはいうものの、区域の半分を過ぎたところで「重い!」「きつい!」といった声とともにスピードダウン。「そこ、まだ甘いんじゃない!?深さ足りないんじゃない!?」という周囲から飛び交うヤジに負けず、3人でフォローしあいながら各チームとも好タイムが続出していました。

職場の同期仲間という20代の方々は2チームで参戦。普段から同期たちで集まっていて、今回の雪かき選手権の募集を知り、みんなで参戦しようと決めたのだそう。ご夫婦と同僚とで参戦した方々は、奥さまが雪国のご出身で雪かきには慣れているとのこともあり、重心を落としてスコップを見事に扱っていました。

さらに注目は、七ヶ宿町の消防団チーム。昨年のディフェンディングチャンピオンということで、意欲満々でしたが、予想外の雪の重さに大苦戦。残念ながら入賞できず、「来年異動していなければ、必ず参戦します!」と次回の再挑戦を誓っていました。いつもベガルタハウスのイベントにも参加しているベガルタサポーターのチームは女性も男性も負けじと力強い雪かきで応戦!最後には足がふらつくほどの力を尽くした見事な雪かきぶりでした!

気になるベガルタ仙台2チームの結果はいかに!?

さて気になるのは、競技開始前に巨大すべり台でさんざんはしゃぎまわっていたベガルタ仙台2チームです。先に出場したのは、女性スタッフ1名+男性スタッフ2名の「ベガルタ仙台すべり台ズ」。女性スタッフは3年連続出場ということで、かなり要領よく雪をかいていて、結果は2分47秒!それでもデモンストレーションの標準タイムを大きく上回る好成績でした!

一方、富田さん率いる「ベガルタ仙台アイスクラッシャーズ」は順番抽選で9番手に。「他チームの状況を眺めながら作戦を練ります」との富田さん、試合前のコメントではかなり余裕の様子で、他チームの試合解説もつとめるサービスぶり。そしてチームスタッフと立ち位置を打ち合わせし、スタンスを整えていよいよ競技スタート!さすが昨年まで現役とあって、やはり速い!速い!すばやくそして豪快にスコップいっぱいに詰めた雪を体全体をつかって放り投げていきます!その力強いさまに他チームも逆転されまいとヤジを飛ばしながら戦況を見守った結果、記録はこの日最短の2分13秒943で見事優勝!さすが!!試合後かなり息があがっていましたが、「まだまだ余裕ですよ!」とジョークを交えるあたりは、クラブコミュニケーターとしての片鱗がすでに見えてきたのでしょうか??

10チームの競技がおわり表彰式までの間、七ヶ宿くらし研究所特製の栄養バランス満点のカレーでの昼食です。七ヶ宿町でのイベント参加は初めての富田さんも、他の参加者とお互いの健闘をたたえあう和やかな時間を過ごしていました。そして待望の表彰式では、優勝の金賞はもちろん富田さん率いる「ベガルタ仙台アイスクラッシャーズ」、銀賞はベガルタ仙台サポーターで結成された「ベガサポリベンジャーズ」、銅賞は職場の同期仲間で集まった「チーム二日酔い」、そして頭脳プレーが際立ったとしての特別賞には銅賞と同期のチーム「チームむすび丸」が受賞!最後に参加賞として全員に七ヶ宿源流米2kgが配られ、日程がすべて終了となりました。

主催の七ヶ宿まちづくり株式会社の渡部さんの総評によると、「今年はどのチームも好タイムの接戦で、白熱した試合となり、外野のヤジも盛り上がってとてもよい大会となりました!」とのこと。初参戦の富田さんも、雪かきの大会という初めての競技であり、しかもクラブコミュニケーターに就任したばかりということで若干プレッシャーもあったものの、思い切り楽しめたとのこと。これからもさまざまな遊び(?)にチャレンジしたい、と話してくれました。

好天に恵まれ、雪もちょうどよく降り積もって参加者みんなで大盛り上がりだった七ヶ宿雪かき選手権。初出場のチームも連続出場のチームもみんなで大興奮の一日でした。今回はクラブコミュニケーターの富田さんの大会の様子を動画で追いかけながら、最後にコメントもいただいています!

きっと来年も盛り上がること間違いなしの「七ヶ宿雪かき選手権」。本記事をお読みのあなたもぜひ、来年は仲間と一緒に参戦してみてはいかがでしょうか??

(by 内田明子)