【マイナビベガルタ仙台レディース】2020シーズン開幕戦レポート「1点が遠く悔しい敗戦。次こそ勝利の喜びを!」

 待ちに待った4か月遅れの開幕戦。2020年7月19日、マイナビベガルタ仙台レディースはホーム・松島フットボールセンター(松島町)にアルビレックス新潟レディースを迎えた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、練習自粛期間を経て6月2日に全体練習を再開。就任2年目の辛島啓珠監督を先頭に、約7週間で開幕の準備を進めてきた。

 リモートマッチ(無観客)となったこの試合、スタンドにサポーターの姿はなく、会場には選手たちの声が響き渡った。しかし、ピッチ後方には風にはためくのぼり旗「恋のぼり」がずらりと95枚並んだ。個人や企業が出資し、選手を後押しするメッセージも添えられている。この試合はYouTubeで配信され、画面越しに約2500人のファンが戦いを見守った。

 新キャプテンのMF隅田凜選手や、DF市瀬菜々選手、新加入の女子日本代表FW池尻茉由選手、20歳のFW武田菜々子選手らがスターティングメンバーに抜擢。地元松島出身のMF小野瞳選手や経験豊かなDF北原佳奈選手、MF安本紗和子選手も先発に名を連ねた。

 マイナビは素早い連携からチャンスを演出する。高い技術を誇る池尻選手が前線で起点となり、チャンスを作り出す。左のサイドハーフに入ったMF白木星選手も積極的にミドルシュートを狙った。前半28分、安本選手が池尻選手へスルーパス。絶妙な裏への飛び出しでシュートを打つも相手GKにキャッチされてしまう。「決めるべきシーンで決められていたら、もっとチームを楽にできた」と池尻選手はこの決定機を逃したこと悔やむ。前半終了間際は相手に押し込まれゴールに迫られるが、GK齊藤彩佳選手を中心に守備陣が守り抜いて0-0で試合を折り返した。

 後半スタートから武田選手に代えてFW浜田遥選手を投入。互いに鋭くゴールを狙うが一進一退の攻防が続く。互いに無得点で推移した後半35分、自陣での一瞬の隙を突かれ、ボールを奪われると新潟LのMF園田瑞貴選手にゴールを奪われる。FW船木里奈選手、MF福田ゆい選手を投入するも、新潟Lの堅い守りにゴールを決められず0-1で敗れた。

「開幕戦で、ホームで何としても勝ち点を取りたかったので残念に思う。ただすぐにホームで(日テレ)ベレーザ戦がやってくるのでいい準備をしたい」(辛島監督)

 開幕戦で勝利をつかむことはできなかったが、まだシーズンは始まったばかりだ。第2節まではリモートマッチとなるが、サポーターと共に戦える日は着実に近づいている。次節の対戦相手は6連覇を目指す日テレ・東京ヴェルディベレーザ。強敵にもひるまず立ち向かっていきたい。

【次の試合日程】
2020プレナスなでしこリーグ1部
第2節 マイナビベガルタ仙台レディース 対 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
7月26日(日) 17時キックオフ(松島フットボールセンター PITCH1)

※リモートマッチ(無観客試合)のため、会場での観戦はできません。
YouTube「なでしこリーグチャンネル」にてインターネット配信が行われます。