「誰からも応援してもらえるチームに」マイナビベガルタ仙台レディースジュニアユース5年目の挑戦
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2018.06.06
5月6日から行われた予選リーグはリトルスターズに23-0、FCみやぎクレセールに10-0、FHTペアーズに8-0と3戦全勝で決勝トーナメント進出を果たした。5月26日に行われた準決勝ではコバルトーレ女川と対戦し、13-0で勝利。決勝進出と共に6月23~24日青森県五戸町ひばり野公園サッカー場・陸上競技場で行われる東北大会出場も決めた。
そして5月27日、松島フットボールセンターで行われた決勝の対戦相手はFCみやぎ。宮城県第1代表の座をかけての対決となった。前半は高い位置からプレッシャーをかけてきたFCみやぎの勢いに押され、なかなか決定機を作れず、逆に相手にシュートチャンスも作られたが、GK阿部ほのか(3年)、DF経徳遥香(3年)、DF佐々木未唯(2年)を中心とする守備陣が集中を切らさず、0-0で終えた。
後半頭からは負傷明けのキャプテンFW宗形みなみ(3年)が出場。ナショナルトレセン女子にも選出経験のある宗形は早速別格の存在感を見せた。36分宗形の正確なコーナーキックからヘディングシュートを決めたのは佐々木。欲しかった先制点を手に入れた。宗形は「コーナーキックは左右両方とも持ち味です。得点に結びつけられて良かったです」と得意とするコーナーキックでのアシストを喜んだ。これでチームは勢いに乗り、押し気味に試合を進め、50分には右サイドハーフMF貝尾千夏(3年)が右サイドから放った鋭い弾道のミドルシュートが決まり、リードを2点に広げる。このまま2-0で試合終了し、マイナビベガルタ仙台レディースジュニアユースの優勝が決まった。
今年のチームは1年生から公式戦出場を重ねてきた選手が多く、小川翔平監督も「経験のある選手が多く、落ち着いた試合運びや雰囲気作りができる」とさまざまな経験を重ねてきた3年生に大きな期待をかけている。今大会は過去3回全国大会出場を果たしているが、まだ全国大会で勝利を挙げていない。「個人個人の技術向上や球際の部分、個人戦術からグループ戦術へと進み、11対11のゲームでの共通理解を深めていきたいです」とより一層のレベルアップが必要であると小川監督は語る。
キャプテンの宗形も「攻守の切り替えやワンタッチでのつなぎ、ツータッチでサイドに展開するプレーなど練習でできていることをどんな環境でも出せるようにしたい」とさらなる成長を目指している。「東北大会でも優勝して、内容でも相手に優って、誰からも応援してもらえるチームを目指します」と今後の目標を語った宗形。7月の全国大会で練習の成果を見せ、全国大会初勝利を挙げるため、まずは6月の東北大会での優勝を目指す。