【マイナビインタビュー】応援してくれる人たちを元気づけるプレーを目指す。FW27 池尻茉由選手

「自主トレーニング期間に走り込みは少しやっていたので走れました。これからもっとペースが上がってくると思うので対応していけたら」と久しぶりのチーム練習を終え、ストライカーが笑顔を見せた。自主トレ期間は双子の姉・GK池尻凪沙選手と共に練習を行うこともあったが、基本的には一人で今何をすべきかを模索した。「人と人が(サッカーを)するとなった時に、タイミングやプレーの質が変わってくる。そういう細かい部分のコミュニケーションはこれからからやっていく必要があるかな」。仲間と顔を突き合わせ、ボールを蹴り合ったからこそ、この先取り組むべきことも見えてきた。

 サッカーから離れた期間にも「マイナスなことは考えず、プラスに捉えて、今自分にできることをしっかりやろうと考えた」という池尻選手は7月18日の2020プレナスなでしこリーグ1部開幕戦に照準を合わせる。「サッカーができない時間が長かったので溜まったものを今後に向けてアピールしていきたいし、チームとして結果を出すために自分ができる役割をがんばりたい」と勝利への貢献を誓う。

 第1節、第2節は無観客での試合開催が発表されている。「(無観客は)初めての経験になると思うんですけど、やることは変わらないです。もしYouTubeなどで放送があるとしたら見て下さる人たちを勇気づけられるように」。どんな時でもサポーターの心に届くプレーを心掛ける。その左足でゴールネットを揺らし歓喜の瞬間を生み出すために、池尻選手は開幕へ向かってより一層己を厳しく磨き上げる。